情報化社会における口コミとは

インターネットや携帯電話が発達し、直接面識の無い人や、遠方に住む人などと、２４時間リアルタイムにコミュニケーションが取れる時代になりました。このため、せいぜい自宅の固定電話くらいしか遠方とリアルタイムにコミュニケーションできる手段が無かった昭和時代と比較すると、口コミや噂などの情報の広がり方が大きく異なります。これは電話占いの口コミに限らず、ありとあらゆる口コミや噂話が、情報社会ならではの広まり方をするということなのです。

従来の口コミや噂話と、インターネット上の口コミの最も大きな違いは、その拡散スピードと言っても良いでしょう。インターネット上では一度、元となる話がどこかに現れると、世界中の人がその情報にアクセスできるようになるのです。それが知人でなくても、別地域の人であっても、国境を越えて瞬間的にその情報が広まっていくのです。口コミの「口」は元来「口頭」を意味していたのですが、口ではなく文字データとして口コミが広まるようになったため、その伝播速度が桁違いに速くなったというわけです。

このようにインターネットによる通信技術が発達し、誰もが電話占いに関する感想や情報を自由に発信してコミュニケーションを行えるようになる前は、全国の人々に電話占いの情報を伝えることはマスコミ経由の広告にしかできない芸当でした。しかしマスコミの情報は偏向しており、スポンサーの意向やマスコミ自体の政治的な目的により、事実とは異なる情報が伝えられたり、また情報操作が行われたり、作為的にミスリードを誘っていたりすることがあるのです。このような偏向しがちなマスコミの情報に対し、商業的、政治的に中立な情報という意味で「マスコミ」の対となる言葉として「口コミ」という言葉が用いられるようになったのです。

ところが、昨今ではこの「口コミ」もかなり操作されることが多くなり、もはや純粋な口コミというものなど存在しないのではないかとも言われています。例えば、企業が何らかのインセンティブを与え、ブログなどで自社の製品やサービスの評価を高める発言を促したり、逆に特定の競合製品や競合サービスの評価を貶める発言をさせたりといった、いわゆる「やらせ」行為は日常的に行われています。また、最近ではブログに限らず、TwitterやSNS、掲示板などさまざまなメディアにおいて、一見すると一般の消費者が本音で語っているかのように見える広告活動が行われているのです。

このような状況においては、もはや「口コミ」が持つ「マスコミ」に対するアドバンテージが失われているのではないかという意見もあります。しかしながら、さまざまな消費者主導のメディアを流れる電話占いに関する評価や情報を、注意深く観察することで、どの電話占い情報が真実でどれが広告であるか、またいわゆる自演と呼ばれる広告活動による情報と、一般消費者による生の電話占い情報を、区別できるようになれば良いというわけです。

電話占いの口コミの特徴

実は、電話占いに関する口コミには他の口コミとは若干異なる特徴があります。最も大きな違いは、他の口コミ以上に、本物の口コミが少ないということです。電話占いの業界がインターネットなどの新しいメディアに注目するようになったのはごく最近のことで、５年前にはホームページを持ってインターネット上で広告を展開する電話占いは珍しかったのです。ところが最近では電話占いの広告がインターネット上にも溢れるようになりました。雑誌広告よりも安価に広告を出稿できるため、実績のない個人までもが電話占い業界に参入するようになったのです。

結果として、インターネット上には全てを見切れないほどに無数の電話占いが存在するようになりました。電話とホームページさえあれば電話占いができるということで、質の悪い電話占いが蔓延する事態となってしまったのです。このような電話占いは、資本が少ないこともあり、広告費をかけずに宣伝をしようと躍起になりがちです。そしてその手段として、偽りの口コミをあちこちに書き込むのです。掲示板に自らの電話占いの宣伝をあたかも利用者の意見として書き込んでみたり、大手や老舗の電話占いを批判するような書き込みをしてみたり、そういうことが日常的に行われているのが実情なのです。

また、電話占いという言葉で検索をしてみればわかるように、電話占いのホームページの数は数え切れないほどに多数あります。この順位を操作しようとして、偽りのランキングサイトを立ち上げたり、Twitterやブログにむやみやたらと宣伝を書き込んだりする電話占いの業者が後を絶ちません。実際のところ、最近では検索エンジンの技術が飛躍的に進歩していることから、このような試みは全くといっていいほど効果がなく、むしろマイナスに作用することが多いのが真実です。しかしながらそのような専門的なことを知らず、生半可な知識によって「対策」を行う電話占いは一向に減る気配はないようです。

このような状況の中、私たち利用者はどのようにして真実の情報を見分ければ良いのでしょうか。基本的に名前も聞いたことのない電話占い会社の特定の占い師の名前を挙げ、それを絶賛するような意見は間違いなく自演であるとみてよいでしょう。それから１つの電話占い、もしくはごく少数の電話占いだけを紹介しているブログや掲示板については、宣伝の目的で立ち上げられたものと見て間違いありません。電話占い以外の情報が多いブログなどでただ１回だけ書かれた電話占いの体験談や、電話占いの話題に特化したブログやサイトであれば少なくとも５社以上、できれば１０社以上の電話占いを紹介している所の情報だけを参考にするようにしましょう。

ただ、最終的には自分自身の目で確かめるしかありません。この電話占いのシステムが疑わしい、金額が異常に高い、などの自分の意見の裏づけとして、ネット上の情報を参考にしましょう。例えばある電話占いがフリーダイヤルを公開しているにも関わらず、鑑定する際には通常の電話番号を案内され、さらに１分単位で転送料金まで請求されたとします。これは疑わしい、おかしいと感じたら、同じような考えを持っている人がいないか、その電話占いの名前とフリーダイヤルという言葉を併せて検索してみるようなイメージです。当サイトのように電話占いの情報が集まるサイトを定期的にチェックするよりは、自分から必要な情報を検索するような能動的な情報収集が重要になってくるのです。

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