電話占いの歴史

電話占いの歴史について黎明期に遡って変遷を見てみましょう

電話占いの歴史と変遷

電話占いのイメージ

電話占いというサービスが誰の手で、いつ、どのように始まったかについては明らかになっていません。1990年代に流行したNTT東西のダイヤルQ2を利用して提供されていた占い情報サービスが始まりであるとも言われていますが、それ以前にも占い専門誌には同様のサービスの広告が掲載されていたとの情報もあります。またコレクトコールを用いた現在の形のような電話占いは遅くとも1990年代には始まっていました。しかしながら当時の電話占いは、主に個人の占い師が対面鑑定の延長線上で行っていたものが殆どでした。

一部の人気占い師が提供していた電話占いに電話が殺到するようになると、占い師が仲間の占い師に協力を求めて、複数の占い師を抱える現在のような電話占い会社が設立されるようになりました。2000年近くには、複数の占い師を抱える企業としての電話占い会社がいくつか台頭してきましたが、それでもまだ利用者も電話占いの選択肢も少なかったようです。当時に設立され、現在もなお占いサービスを提供している老舗の電話占い会社では、今も代表が有能な占い師であったりするなど、当時の面影を残しています。

その後、携帯電話の爆発的な普及と、通話料金の低下に伴い、電話占いの人気が徐々に高まってきました。電話が一家に一台の時代から、一人に一台の時代となり、長時間の通話やデリケートな話題の通話が気軽にできるようになったのです。もともと電話占いで相談される内容の大半が、「訳有り」な恋愛に関する相談や、家族などの人間関係についての相談など、極めてデリケートな話題であることが多かったため、誰にも気兼ねすることなく自室で電話鑑定を受けられる電話占いが注目されるようになったのです。

またこの頃より、世間のスピリチュアリズムへの関心が高まり、利用者が求める占術も多様になってきました。それまではどちらかと言うと西洋占星術や四柱推命といった伝統的な統計学に基づく占術が多かったのですが、それまで少数派だった霊感占いや霊視、オーラ診断などの占術が人気を集めるようになったのです。2005年にはスピリチュアルブームの火付け役と言われる有名なスピリチュアル系のテレビ番組が始まりましたが、実はこの番組の企画自体が、オーラ診断で有名なとある電話占い会社を参考にして立ち上げられたとの噂は業界で有名です。

受話器の写真

次の変化はインターネットの普及によって起こりました。1990年代には既にインターネットが利用されていましたが、当時の利用者は研究者やコンピュータ関係の仕事に従事する者、それから一部のマニアに限定されていました。2000年に入りADSLなど比較的高速な回線が安価に利用できるようになったことにより、2000年代後半にはインターネットが広く一般的に利用されるようになったのです。電話占い会社も徐々にそのサービス内容をホームページで公開するようになり、占い師や霊能者の詳細なプロフィールまでをホームページに掲載することが当たり前になりました。また、それまでは雑誌の紙面での広告が中心でしたが、インターネット上の広告を活用して宣伝を行う電話占いも増えてきました。

インターネットの普及を受け、電話占い会社はそれぞれインターネットの利用方法について試行錯誤を重ねていました。一部の電話占いは電子メールによるメール鑑定サービスを開始したり、Skypeのようなインターネット上の無料通話サービスを利用した電話占いを行ったり、またチャットによる占いを行ったりするなど、インターネットを様々な形で活用しようとしたようです。しかしながらその努力も虚しく、新しい試みは普及せず、従来の電話占いが今もなお主流のままであるのが事実です。現在は一部の電話占いでメールアドレスを収集する目的でホームページ上で会員登録を行わせているようですが、結局はメール鑑定とホームページ上での情報公開程度にしかインターネットが活用されていないような状況です。

こうして電話占いが現在のような形として確立され、数多くの電話占いの広告が女性向け週刊誌やファッション誌に掲載されるようになりました。過去に遡り広告の顔ぶれを比較してみると、電話占いに新規参入を試みてもすぐに撤退を余儀なくされ、結局は当たる電話占い会社だけが残るという形が多いようです。1990年代から存在した老舗が、今も紙面で存在感を光らせています。

日本経済におけるデフレの進行に伴い、2009年には一部の電話占い会社がフリーダイヤルを導入し、通話料金を利用者に代わって負担することを発表しました。それまではコレクトコールを利用してまで通話料金を負担することは避けていた電話占い業界にとって、この流れは革命的な変革だと言えるでしょう。特に携帯電話からの長時間通話が多い電話占いにとって、通話料金の負担は死活問題とも言える苦渋の決断です。他社もこの流れに追随し、現在ではフリーダイヤルを導入している電話占いも珍しくなくなりました。利用者にとっては電話占いを利用しやすくなった一方で、新たに電話占い業界に進出しようとする者にとっては、儲からない業界になってしまったとも言えます。今後、インターネットや電話など通信技術の進歩により、この電話占い業界がどのように変化していくのか、それは霊能者にも予想できない難題かもしれません。