電話占いの未来（みらい）

以前、「電話占いの歴史」の記事でも説明しましたが、電話占いのサービスは通信技術の発達とともに大きく変化してきています。加入電話から携帯電話へ、ダイヤルＱ２から一般回線へ、そしてコレクトコールから自動音声応答システムへと、電話占いのサービスは新しい技術を取り入れて進化し、より便利で身近なものになってきました。２０年以上前のＳＦ映画を見ると、未来の宇宙船で使っている電話がコード式の電話であったりしますが、当時に想像されていた未来よりも遥かに進んだ技術が、現代の私たちの生活を支えているのです。

このような通信技術は凄まじい勢いで進化を続けていて、それらの新しい技術を用いたサービスが私たちの生活に次々と登場しています。果たしてこれから電話占いのサービスはどのように進化して、未来の電話占いはいったいどのようなものになっているのでしょうか。今回は電話占いの未来がどのようなものなのか、電話占いに詳しい関係者に伺った話を当編集部でまとめてみます。

まず、占い師や霊能者に相談するというサービスは未来になってもなくなることはないでしょう。日本においては邪馬台国の卑弥呼の時代から「神の言葉」として占いが重要視されていました。また西欧の占星学(占星術)の歴史も古く、洋の東西を問わず、時代を問わず、人類にとって占いは必要不可欠なものであると言えます。それは近代化が進んだ現代でも同様であり、そしてこの先の未来にも変わることはないはずです。

次に、電話占いという仕組みですが、これは物理的な距離という制約を超え、相談者が遠隔地にいる占い師や霊能者に相談するためのサービスであると言えます。そしてメール占いなどとは異なり、相談者と占い師が直接、肉声によるリアルタイムなコミュニケーションを行うのが電話占いの特徴です。このために私たちの身近な電話という技術を使っていますが、この電話が未来には別の技術に置き換わる可能性は大いに考えられます。

実際、現時点においても、スカイプと呼ばれるインターネットを介した音声通話のサービスや、ウェブサイト上の仕組みや専用のソフトウェアを用いたビデオチャットのようなサービスを使った、ポスト電話占いとも言えるサービスの提供が始まっています。これらが未来の電話占いとなり得るかどうかは不明ですが、こういった通信技術が電話よりも身近になるような遠い未来には、電話占いに置き換わる未来の占いの形として定着してもおかしくはないでしょう。

通信技術の進歩はじわじわと私たちの生活を変えています。２０年前は電話といえば固定電話で、家族に電話を取り次いでもらうのが一般的でした。現代では携帯電話が主流となり、電話は一家に一台から一人に一台が当たり前となり、電話を取り次いでもらう文化も過去のものになってしまいました。２０年前、このような未来の生活を想像することができたでしょうか。当時は想像もできなかった未来の技術が、今の私たちの周りに当然のように存在しているのです。

最近では、自宅に加入電話を持たない人も多くなってきたと聞きます。携帯電話を持っていれば、自宅に加入電話が不要であるという考えです。自宅に電話回線を敷かずに快適な生活ができる未来があるとは、昔には考えることもできませんでした。遠い未来、いずれ加入電話の契約数は限りなくゼロに近づき、ＮＴＴもサービスを停止することになるかもしれません。そんな未来、私たちはどのような手段で、離れた場所にいる人とコミュニケーションを取るようになるのでしょうか。

携帯電話についても、最近ではスマートフォンの利用率が増えてきています。また多くの携帯電話にはテレビ電話の機能がついており、昭和時代の少年達が夢に想い描いた「未来の電話」が実現したといえましょう。これから５年後、１０年後といった近い未来、私たちが想像もできないような斬新な技術が普及しているかもしれません。私たちがさらに進化した「未来の電話」を手にする時、電話占いもまたその新技術に合わせて変貌を遂げ、時代に合った言わば「未来の電話占い」が誕生することになるのです。

つまり、電話占いの未来とは、電話をはじめとする通信技術の未来そのものであると考えられるのです。私たちが今使っている携帯電話や固定電話、これらが未来になって進化すれば、占い師と相談する手段も同じように進化し、そしてそれこそが未来の電話占いと言えると考えられます。テレビ電話のような仕組みが普及するのか、電話機の小型化が進むのか、それは未来になってみないと分かりません。しかしどのような未来になったとしても、形や仕組みが進化した「未来の電話占い」が登場し、私たちの身近なサービスとして存続すると信じています。あなたも是非この機会に、未来の電話占いがどのようなものになるのか、想像をめぐらせてみて下さい。